2009-12-13

行政刷新会議事業仕分けへの意見募集(文部科学省所管)に意見を送ってみた

行政刷新会議事業仕分け対象事業についてご意見をお寄せください

とある通り、文部科学省が事業仕分けに対しする意見募集をしていたのでメールを送ってみた。

全文は以下の通り。かなり感情的になってしまったが、こんなところが自分の素直な意見。

件名 事業番号13:競争的資金(若手研究育成)

文部科学副大臣 中川正春さま
文部科学大臣政務官 後藤斎さま

私は、現在大学院の修士課程で化学を専攻している学生です。このたびの事業仕分けに関し色々思うところはありますが、理系学生という立場から表題事業にしぼって意見を述べます。

まず、全体として博士課程学生およびポスドクの人々を「厄介者」、「自分では稼がず養ってやらなくてはならない人種」と思われる方が少なからずいらっしゃることを大変残念に思います。評価コメント (http://www.cao.go.jp/sasshin/oshirase/h-kekka/pdf/nov13kekka/3-21.pdf) には、「実社会から逃避」、「ポスドクの生活保護」という 言葉が見られましたが、ポスドクとして大学に残るという選択は「実社会から逃避」してフリーターになるという選択とは本質的に違うものと考えます。
博士課程に進む者の中には、大学などの研究機関に籍を置き研究を続けていきたいと考える者が多くいます。また、ポスドクという選択は単に定職を得るまでのつなぎというだけではなく、研究者としてステップアップするための修行期間としての側面も持っています。つまり、博士課程、ポスドクという道のりは就職できなかった者が、どうしようもなくはまり込んでしまう袋小路というわけではなく、将来職業的研究者としてやっていくための養成課程であるということです。多くの学生、ポスドクが自分なりのビジョンを持ち、(収入という面では)不安定な身分でありながら、日々研究に励んでいるところへ、前述のような言葉を浴びせられるのは精神的に辛いものがあると思います。予算編成の際には、是非「博士課程」、「ポスドク」に対する意識を改めて臨んでいただきたいと希望するものであります。

もう一つ申し上げたいのは博士課程学生、ポスドクというのは研究の中核を担う存在であるということです。仕分け人の方々がどのように認識されているのかは存じ上げませんが、もしかしたら研究計画を行うのは全て教授であって博士課程学生、ポスドクはその下で単に駒となって動いているだけと考える方もいらっしゃるのかもしれません。しかし、実際には研究の大まかな方針はともかく、具体的にどのように実験を進めていくかを考え、場合によっては下級生(修士課程学生や学部学生)を指導しながら研究を進めているのは博士課程学生、ポスドクです。すなわち、これらの人々は研究者として養成中でありながら、すでに一人の研究者なのです。それにも関わらず彼らは正式な労働契約を結ぶわけでもなく、日々働いています。これは相当献身的とはいえないでしょうか。本来ならば、彼ら全てにしかるべき対価と身分を保証すべきであると個人的には感じます。少なくとも、一部への支給とはいえ特別研究員奨励費は堅持すべきであると考えます。

------ ※上記文章中に述べた博士課程およびポスドクの実態というのは、文部科学省のみなさまは重々ご承知のことと思いますが、予算編成に当たっては専門外の方にもこれらのことが伝わるように望みます。 ------

なお、博士課程の目的としてアカデミックな方向だけでなく、民間企業への就職をも重視すべきだという意見に対しては大いに賛同いたします。先に述べましたように博士課程が大学などの学術機関の研究者養成のみに固執し、民間への人材を提供するという役割を軽視してきたのは事実だと思います。幅広い選択肢を視野に入れるべく、適切な改革が行われることはよいことであると思います。

最後に、今回このような意見を表明する場を特に設けてくださったことを感謝いたします。
また、日本の学術研究の振興のため、日々業務にあたっているみなさまに感謝いたします。

ところで、この文部科学省の意見募集っていわゆる「パブリックコメント」ではないんだよね、多分。パブリックコメントの検索でも出てこないし。

パブリックコメント・キーワード検索(意見募集中案件一覧)

2009-11-15

ディスクイメージ作成時に発生したトラブルとその解決

最近、Keyの有名ゲームAirを買いました(もちろん中古品)。

このゲームのパッケージ中には、Blue DiskとOrange Diskの2枚があり、インストール後にはOrange Diskをドライブに挿入してプレイするようになっています。

そこで、インストール後Orange Diskのディスクイメージを作成してCDを入れなくてもプレイできるようにしようと思ったのですが、エラーで作成に失敗してしまいました。
使用したソフトはAlcohol 52%でcue形式でイメージを作成を試みました。が、作成途中にエラーが出てしまったのです。ものは試しで、できたファイルを同じくAlcohol 52%でマウントしようとしたところ、「(なんたらかんたら)がファイルの末尾をこえています」とかいうエラーが出てマウントできなかったのです。

実は、以前Kanonのディスクイメージを作成しようと思ったときもトラブルがあった記憶はあるのですが、今回と同じ事態が起こったのかはさっぱり覚えていませんでした。しかし、その後何らかの方法で正常なディスクイメージを作成できているので、当時は解決できたはずです。手がかりを探そうと、Kanonのディスクイメージを保存してあるフォルダを開いてみたら、正常なcueファイルKanon.cueのほかにxKanon.cuexというファイルがありました。これは多分、僕が正常なKanon.cueを作成する前に、正常に使えない古いcueファイルを念のためリネームしてとっておいたのだと思われました(昔のことなので具体的に何を考えていたのかは覚えていない)。
最初に考えたのは、Alcohol 52%により正しいcueが作れないため、僕が手動でcueファイルを編集していたという可能性でした。というのも、先ほどのKanon.cue(正常。実際にマウントできる)とxKanon.cuex(おそらく正しくマウントできない)の内容が違っていたからです。
「うーん。そうなったら面倒だな。やり方覚えていないから、また調べなきゃいかんな。」
そう思って、Webで検索して調べてみたのですが望みの情報にたどりつくことはできませんでした。
しかし、そこでふとひらめきました。僕はディスクイメージを作成するとき、CDの種類をNormal CDとして作成していたのですが、Airは音楽部分がCD-DAで入っているからAudio CDで作成するべきだったんじゃないか、と。
実際に、Audio CDにして作成してみたらエラーを出さずにイメージを作成でき、Alcohol 52%で正しくマウントできました。解決、解決。わかってみれば何でもないことですが、自分のメモ代わりに書いてみました。To Heart(2じゃない方)なんかもCD-DAでBGMを鳴らしているので同様のことが起こると思われます。もしかしたら、参考になるかも(ならないか)。

ところで、Alcohol 52%って最近フリーソフトじゃなくなっているような気がするんですが気のせいでしょうか…。

と、ここまで読んだ方には申し訳ないのですが、この文章を書くためにCDの種類をNormal CDでディスクイメージを作成すると失敗する現象の再現を取ろうと、試しにもう1回Normal CDでやってみたら、なんとうまくいってしまいました。できたcueファイルの内容はAudio CDにして作成したものと同一のものでした。その部分以外の設定は最初に失敗したときと変えていないはずなので、なぜうまくいったのかはわかりません。
というか、これだと設定がNormal CDだろうがAudio CDだろうがいいことになるので上の文章は間違ってることに…。というか何で最初は失敗したんだろうか。リッピングって運不運でうまくいったりいかなかったりするものなのか? よくわかりませんが、そういうことなので上記の文章はまあそういう可能性もあるのかな、ということでご覧ください。むしろ、詳しい方教えてください…。

2009-10-05

官僚批判について

とかく、官僚というと悪いイメージが付きまとう。
やれ、天下りだの、利権がどうの、縦割り行政だの、官僚体質がどうの、と。
それに関連して公務員一般についても民間に比べて給料が高いということでよく批判される。

確かに、官僚・公務員(と一言でくくってしまうのはあまりに乱暴だが)の中にはトンデモな輩もいるかもしれない。また、公務員の給料が一般に安定しているのも事実だろう。改善すべきことは色々あるに違いない。

しかし、どうも世間では感情的に官僚・公務員を罵倒するような声ばかりが耳につく。合理的な批判ならともかく、悪意、憎悪、やっかみ、そういったものしか感じられないようないわば悪口である。

ここで、考えてみる必要がある。今の日本を作ったのは誰だろう。戦後の復興を担い、経済成長を実現させたのは。そして、今の日本を(国家という立場から)動かしているのは誰だろう。その多くの部分は官僚・公務員によっている。
もちろん民間の大半が消滅すれば日本は立ち行かなくなるが、官僚・公務員がいなくなれば国の秩序・土台そのものがなくなってしまうのだ。日本という国が形をなさなくなるということだ。かように官僚・公務員の存在は大きい。

だからといって、官僚・公務員に付随する問題を全て黙認せよ、と言っているわけはない。しかし、彼らがいなければ日本は1日たりとも回らないというのに、無責任にも彼らに対して罵詈雑言の限りを尽くすという行為は許せない。僕は、建設的な批判ではなく好き勝手な誹謗中傷を行う人に対して、怒りを覚える。

僕自身、詳しいわけではないので、具体例もなく抽象的で(したがって感情的な)文章になってしまった。以下のWebページでは、国家公務員として働いていらっしゃる方が、その実態を語っておられる。単に読み物としても面白いし、もし変な偏見、誤解を持っている方が読めば、それも解けるだろう。

国家公務員はこんなもんですよー - 明るい!?国家公務員のページ

2009-10-04

夏の大三角の覚え方

僕が小学生のときに先生に教わった星座の「夏の大三角」の覚え方。もしかしたらその先生のオリジナルかもしれない。いわく、
わしが歩いていたら、デブの白鳥がやって来て、こりゃ大変だべが。

これをわし座のアルタイル、白鳥座のデネブ、こと座のベガに対応させるわけ。

2009-09-27

研究の「今」をどうやって知る?

久々の更新になってしまいました。

研究者やその卵である大学生・大学院生は自分の専門分野で最近どのような進展があったのか、そして今熱い研究テーマは何なのかということを知るために、日々論文を読んでいるでしょう。しかし、大学生・大学院生はここで一つの問題に直面します(というか僕自身がそうです)。それはすでにプロである教授・准教授・助教でもなければ単に雑誌の新着論文を片端から読んでいっても、その分野の研究の流れ、あるいはある研究の注目度というものはわからないということです。

もし、主要な雑誌の全ての論文を数年間コンスタントに読んでいる人がいれば、ある程度その分野の流れというものはわかるかもしれません。しかし、普通の大学生・大学院生というのはそれほどの時間はないはずです。

また、論文というのはただの報告であるため、その研究が注目されているか否か、あるいは価値があるか否か、ということは読んだだけではわからず、読者自身が判断しなければなりません。しかし、学生にはそもそもある研究が重要なものかどうかを判断するだけの知識・経験が足りません。

したがって、そのような知識・経験が足りない学生がある分野における研究の流れを知り、あるいはある研究の価値を判断するには、論文の文面そのもの以外の情報が必要になります(プロの研究者は専門分野の過去から現在に至るまでの流れを熟知しており、また研究の重要性を判断できるだけの判断力もあるはずので、外部からの情報はあまり必要ないわけです(全く必要ないわけではないと思います))。

では、一体学生は何を参考にしてそれらのことを知ればよいのでしょうか。以下にぼくのやり方を紹介してみます(ただし自分でも全部実践できているわけではありません)。なおしょせん経験の浅いM1のやり方ですので「こんなの当たり前だろ」とか「こんなの役に立たないだろ」とか「もっと他にいい方法あるだろ」とかのツッコミはあると思います。よろしければコメント欄で教えていただければ幸いです。あと、僕の専門分野が有機化学であり、他の分野には通用しない可能性があることを一応お断りしておきます。

  • まずは基本ですが、参考文献を読むこと。たいていの場合、イントロ等で関連する研究、先行する研究の論文が紹介されています。全てを読んでいる余裕はないでしょうが、必要そうなものはざっとタイトル、概要には目を通すよいのではないでしょうか。
  • 総説を読む。前項にも関係しますが論文中に総説が引用されていることがあります。これも全て読んでいては重いかもしれませんが、導入からその分野の発展の流れ、最近の進展などまとまっていて便利です。
  • ある研究者に注目する。一人の研究者であんまりたくさんのテーマで研究をすることはできないので、その研究者の出している論文というのは何か一貫したテーマがあるはずです(もちろん研究テーマが一つとは限りませんが)。そこで、ある分野を代表する研究者、あるいは自分の好きな研究者の出す論文をチェックしていれば、その分野の進展状況がわかるかもしれません。
  • Angew. Chem. のVIPやJOCのFeatured Article等、「おすすめ」の論文を読んでみる。自分の好みには合わないこともありますが、少なくともその雑誌の編集者は重要だと判断したわけで、読んでみる価値があるだろうということになると思います。
  • Acc. Chem. Res. を読んでみる。この雑誌は、総説とは違いますが、ある研究者が自分の研究をまとめて解説している論文が掲載されています。ここに載る研究はある程度重要性があるものだと考えられますので(多分。ちょっと自信ありませんが)、見てみるとよいと思います。最低でもその研究の流れというものはよくわかります。
  • 論文の引用回数を調べる。これは、新着論文には使えませんが、発表されてからある程度時間のたった論文の場合、重要な論文は多く引用されると考えられることから、引用回数を調べてその重要性を測ろうということです。もちろん多く引用されているから価値がある、あるいはほとんど引用されていないから、価値がないとは言い切れませんが、概ね使える方法だと思います。Web of KnowlegeでTimes Citedを見れば引用回数がわかります。
  • 学会に参加する。僕自身学会にほとんど参加したことないので(1回化学会年会に行ったことがあるだけ)、こんなことを書くのもどうかと思うのですが…。学会では、テーマの近い研究は(場所的、時間的に)近いところに配置されるため、関連する研究を一度に知ることができます。また、研究者たちの生の反応が見られるため、ある研究の重要度というのも感覚でわかるかもしれません(このあたりちょっと推測)。

といった感じです。自分の専門外の分野の論文を評価しなければならないときにも使えるかもしれません。

2009-08-30

論文を読むこと

理系の大学院生・大学生ならば、多くの人が日常的に論文を読んでいると思う。
僕ならば、自分の研究に関連する研究、先行する研究の論文は読むし、反応を仕込む際に似たような反応が載っている論文の条件を参考にする、という使い方をすることがある。他の分野の人は知らないが、化学(有機化学)を専攻している人はたいていこのように必要に迫られて論文を読むだろう。
また、そうでなくてもちょっと気になった論文をざっと流し読みするということもある。

以上のように何かの必要があって論文を読むときや流し読みをするときというのは、文章全体をじっくり細かく読むのではなく、大事なところだけ拾いつつ素早く読む必要がある。たいていの日本人は母国語を読むのと同じ速さで英語の論文を読むことはできないだろうから、そのような読み方をしなければ数をこなすことができない。読むべき論文は山のようにあるのだ。

このように要所要所をおさえて、素早く論文を読む技術というのは研究していくうえで絶対に必要であろう。

ところで、大学院生・大学生というのは職業的に研究を行う人(教授などアカデミックポストに就いている人、ポスドク、企業の研究員等)と違って、宿題として論文を読まなければならないことがある。すなわち「この論文を読んで要旨を述べなさい」とか「評価しなさい」といった課題が出るときだ。
このような課題が出たとき普通の人はどのような読み方をするのだろう。別に知り合いにきいて回ったわけではないからわからないのだが、もしかしたら課題をさっさとすませようと流し読みをする人もいるのかもしれない。

しかし、このようなときはぜひ腰を据えてじっくり読んだほうがよい、と僕は考える。僕だったらアンダーラインを引っ張り、わかりにくい反応があれば巻き矢印を書いて反応機構を考え、必要ならば参考文献も読む。

論文を読むとき、多くの場合は先ほど述べたような流し読みをするだろうから、このように精読をする機会というのは他にあまりないと思う(もちろん自主的にそのような読み方をするなら別だが)。ああでもない、こうでもないと頭を働かせ、知らないところは調べ、ときには仲間と議論し、自分の納得のいくレポートが書けるまで考えていれば、きっと論文を読む前に比べて大きく成長するだろう。流し読みをしていても、その論文の内容の大枠はわかるかもしれない。でも、このように徹底的に読めば新しい概念が身につく。多くの知識を体系的に得られる。ただ論文を読んでいるだけのはずなのに、教科書を読んだり、授業を受けたりしているような効果が得られるわけだ。

なんか偉そうな言い方になってしまったが、せっかくの機会だから課題で出た論文はじっくり読んでみたらいいんじゃないかという話。

2009-08-27

我が英語力の無さを嘆く

今日研究室のポスドクの方(中国人)に「自分は帰りたいのだが、居室に他の人がいない。部屋を閉めていったほうがよいか。」というようなことをきかれました(英語で)。
そこで「彼は食事に行っている。部屋の鍵は閉めなくてよい。」と、答えようとしましたが、情けないことに「食事に行く」の英語が出てこなかったのです。うーん、「買い物に行く」はgo shoppingだけどgo eatingなんて言わないよな・・・。仕方ないので当てずっぽうで「He goes to dinner.」と答えたのでした。まあ、言いたいことは伝わりました。

調べてみると、go to dinnerは食事に行く、という意味で正しかったようです。でも、やっぱり駄目なのです。時制がおかしい。その人は食事に行って今部屋にはいないのだから、「He has gone to dinner.」でしょう。

こんな中学生レベルの英語も満足に出てこないというのは、結構絶望的な気持ちになれます。

よく日本人は英文法はできても、英語をしゃべることはできない、等と言われます。なぜでしょうか。思いついたことを書いてみます。

まず、文法はわかるとは言ってもほとんどの人は実際に使えるほどには身についていないということ。上記の僕の時制の間違い然り。こんなものは試験だったらみんな間違えないのでしょうが、会話だとつい言ってしまいがちです。

単語は知っていても、「その単語を使って、こんな言い回しが可能なのか」ということが判断できない。やはり上記の例だと(結果的には正しかったが)、僕はgo to dinnerという言い回しが可能かどうか自信が持てませんでした。goにしろdinnerにしろ誰でも知っているような単語なのですが、これらをつなげると途端に怪しくなります。もちろん知っている人にとっては何でもないのですが、知らない人にとっては永遠にその言い回しは使えないということです。こういうものは一つ一つ使える例を自分で増やしていくしかないのでしょう。

ちょっと話はずれますが、日本人は発音が苦手というようなことをよく聞きます。思うにこれは単に訓練不足ではないでしょうか。辞書にはせっかく発音記号が載っているのに、わざわざカタカナ発音を書き込んだり。日本語にない発音を練習してみようとしない。単語は覚えても発音、アクセントは気にしない、といった感じです。

何だかんだ言って、こういうものは少しでも練習を積み重ねるしかないのでしょう。

なお、以上の考えは、「國弘流英語の話しかた」(Amazonにリンク)という本の影響を大いに受けております。

2009-08-22

コミケ76 (2)

めちゃくちゃ今さらですが、今週の日曜日 (8/16) はコミケの3日目でした。

聞くところによると今回は参加者数が過去最高だったそうですね。の割には、僕は混み過ぎて前に進めない、という事態には直面しなかったので、比較的快適だという印象を受けました。

買った物は、と。

    「週刊中年ムスカ」
    少年のうたコミケ初参加。「天空の城ラピュタ」のムスカの同人誌という需要があるんだか無いんだかわからない本。
    「かんてん!」
    「Kanon」の同人誌。制作元:_ITO
    「交流戦をしよう」
    「リトルバスターズ!」の同人誌。しかしいまだにゲームやってなかったりします。時間無いっす。制作元:そよ風まかせ
    「Q&A」
    「ONE~輝く季節へ」の同人誌。発売から10年以上が過ぎた今でもONEの本を出す人がいるというのは本当にうれしい。制作元:Annexe One(Circle.msのページにリンク)

据えZENの新刊「水瀬家WARS 特別編 ~奥様は魔性~」が11時半ぐらいに行ったら、もう売り切れてました。まさかそんなに早く売り切れるとは思わなかったのでちょっとショック。この本がこの日コミケに行く目的の30%ぐらい占めてたからなあ。

他にも評論ジャンルなどでいくつか買いましたが、メンドいのでこのへんで。

2009-08-15

コミケ76 (1)

昨日はコミケの1日目でした。

買ったものは

しまった、ul要素使うまでもありませんでした。この日は目当てのものはこれぐらいしか無かったのです。
これらを買ってから、企業ブースへ行ってとらのあな東方幻想画報を買おうと思いましたが、ブースにたどり着く前に当日分品切れとなりました。2、3日目はもっと厳しいんだろうなあ。

ほしい物も買ったので昼ごはん食べて14時ぐらいにはとっとと退散しました。

その後は、ちょっと物足りなかったので地元の古本屋で夜になるまで延々と立ち読みしていました。で「仕切るの? 春日部さん」(Amazonの1巻のページにリンク)という漫画(全3巻)を買いました。
この漫画は、分類するとすれば学園ギャグ漫画ということになるんですが、内容はほぼ全て下ネタです。登場人物はほとんど猥談しかしていません。下ネタはともかく、僕はこの手のアホみたいなギャグ漫画が大好きなのでつい買ってしまいました。人によって好みが分かれるかもしれません。

さて明日はいよいよコミケ3日目。楽しんでこようと思います(ちなみに今日2日目は行きませんでした)。

2009-08-11

ねたミシュランが404

ねたミシュランはどうしちゃったのだろう。アクセスしようとするとPage not foundになってしまう。
ねたミシュランを作る人のネタ帳でも特にアナウンスはないし。

FC2ブログの他のブログはつながるので、FC2ブログ自体の問題ではない模様。

家に帰ってからの息抜きにぴったりだったんだけどなあ。見るのに時間がかからないからね。ニュースサイトだとリンク先に飛ぶのに時間を消費する。

2009年8月11日追記
と思ったけど、他にも404になるブログがあるからやっぱりFC2の障害かも。

2009年8月11日追記
さらに追記。やっぱり、FC2ブログの障害だったらしい。最新障害情報・メンテナンス情報ブログ 【FC2】ログイン障害につきまして

2009-08-09

-meterで終わる単語のアクセント

標題の内容の記事を書こうと思ったのですが、Googleで検索したらすでにわかりやすくまとめられているブログがあったので、そこへリンクするにとどめておきます(手抜き)。

meter: やまちゆうの英語ブログ

-meterで終わる単語は、測定器か長さの単位であるものが多いのですが、前者の場合、多くの単語はmeterの直前の音節にアクセントがきます。

thermometer(温度計)
θәrmámәtәr
barometer(気圧計)
bәrámitәr
altimeter(高度計)
æltímәtәr

測定器具ではありませんが、diameter(半径、daiǽmәtәr)もmeterの直前にアクセントです。

一方、長さの単位の場合は接頭辞部分の最初の音節にアクセントがあることが多いようです。

centimeter(センチメートル)
séntәmiːtәr
millimeter(ミリメートル)
mílimәtәr

kilometer(キロメートル、kilámәtәr)は例外で、meterの直前にアクセントがつくようです(ただし、kíの部分にアクセントをつけることもあるらしい)。また、micrometer(マイクロメートル、マイクロメータ)は辞書を引くとmaikrámәtәrと発音すると書いてあったので、これも例外なのかなと思っていたのですが、リンク先の記事によると単位として使う際は普通にmáiにアクセントをつけるようです。測定器具のマイクロメータ(薄いものの厚さ等を測れる器具)を言う際にはmeterの直前にアクセントなのでしょう。

いやあ、それにしても面白いブログを見つけました。ブックマークしておこうっと。

2009-08-08

外国の教科書

海外(具体的にどこの国かは失念した)の教科書は、分厚くて内容も充実しており演習問題も豊富である、一方、日本の教科書は質量ともにペラペラである、という話をよく聞く。

しかし、ここで一つ疑問が湧いた。日本人ほど勤勉でない(というのは偏見だが)国の子供が、そんな教科書を読みこなせるのだろうか。

2009-08-05

美しいです、という言い回しについて

ちょっと前に日本語ブームだとかで色々本が出ていた時期があったが、その中の一つに「問題な日本語―どこがおかしい?何がおかしい?」Amazonにリンク)というのがあった。

買ったり、図書館で借りたりしたわけではなく、本屋でちょろっと立ち読みしただけだったのだが、なかなか面白かった記憶がある。僕は割りと昔から「正しい敬語の使い方」だとか「間違った日本語」だとかいうテーマについて色々理屈をこねくり回すのが好きだったので、こういう本は大好物だった。

この本の中で、標題の言い方について説明があったが、もはや立ち読みしたのがだいぶ前のことなのであまり内容を覚えていない。僕の中学校以来の文法知識で解説を試みると以下のようになる。なお僕は特に国文法に詳しいわけでも何でもないのであまり真には受け取らぬよう。

「美しい」というのは形容詞「美しい」の終止形(あるいは連体形)である。よって「美しい。」で終わるか「美しい~(体言(名詞等))」のように続くのがあるべき姿である。しかるに「美しいです」では終止形である「美しい」の後に助動詞(用言)である「です」が続くことになって、文法的にはつながらない。
正しく言うとすれば「美しゅうございます」(「美しゅう」は連用形「美しく」のウ音便)である、というように本の中では展開していたような気がする。

とはいうものの、現在では「美しいです」のように「(形容詞の終止形)+です」の形はごく普通に使われる言い回しである(不自然だという印象を持つ人もいるらしいが)。本の著者も厳密には誤りであっても世の中がそれを受け入れるようになっているならば、正しい日本語として定着させてよいのでは、という立場で説明していた。
僕もこういうことは頭の中で考えるのは好きだが、いちいち目くじら立てて声高に間違いだと叫ぶのはどうかと思うので、こういうスタンスは好感が持てる。

今度見つけたら買おうかと思う。

2009-08-04

Bloggerで透過PNG画像のサムネイルが透過じゃなくなる問題およびその解決

まず何から話し始めたらよいのやら…。

他のブログサービスのことは、利用したことが無いからわからないが(そもそもなんでBloggerを選んだのか自分でもよくわからないが)、Bloggerでは、自分のブログのあるサーバに、自由に画像をアップロードして表示する機能は(多分)無い。

どういうことかというと。

ブログ作成画面で「画像を追加」ボタンを押して画像を載せると、記事中にはサムネイルが表示される。そのリンクをクリックするとアップロードした元の画像が見られる。これ自体は、ブログでは一般的に見られることで、特に写真なんかを掲載したいときには便利だ。しかし、リンクなんか作らないで単純に画像を表示したいだけのときもある。普通のホームページだったら、適当な場所に画像をアップロードしてimgタグのsrc属性でその場所を指定してやればいいだけのことで、わざわざサムネイル画像をupしたり、リンクを張ったりしなくてすむ分だけ楽だ。
ところが、Bloggerの場合「Blogger内の好きな場所に画像をアップロードする」ことができない。用意された機能を使う場合は、先に述べたような「サムネイル方式」でしかやりようがないのだ。imgタグで画像の場所を指定して直接表示したいのなら、どこかBlogger外にスペースを借りてそこに画像をアップロードする必要がある。
僕はそもそもこれが不満だった。

まあ、でも仕方ないので、僕は「サムネイル方式」で画像を載せることにした。前回の記事の反応スキームの画像も(今は違うが)サムネイルだった。
しかし、ここで問題が起こった。僕は、この画像を透過PNGで用意したのにサムネイル画像の背景は白くなっていたのだ。理由は不明である。

そこで、画像を削除してもう一度アップロードしてみようとしたが、Bloggerの仕様では画像を削除したければその画像を含む記事をも消さなけりゃいけない(下記リンク参照)。
自分のブログにアップロードした写真を削除するにはどうすればよいですか。
このあたりの仕様もひどいと思うのだが、とにかく消してもう1回アップロードしてみてもうまくいかない。リンク先の元画像はちゃんと透過PNGになっているのだが、サムネイル画像はなぜか透過じゃなくなっている。

理由が分からないのでお手上げになってしまって、色々調べていたらGoogle BloggerブログHacks Tips Tweaksで、参考になりそうな記事を見つけた。

Google Blogger から透過のまま GIF, PNGをアップロード

ここの著者の方も当初Bloggerでの画像のアップロードの際に使いにくさを感じておられたようだ。PicasaWebから透過GIFやPNGをアップロードしてそのアドレスをBloggerに貼り付けるとJPGに変換されて透過しなくなってしまったのだそうだ。

ん? Bloggerからアップロードした画像ってPicasaに載るんだ。
ちょっと詳しい人にとっては常識なんだろうが、だいたい僕はPicasaがGoogleのサービスであるということ自体知らなかった。Bloggerで画像をアップロードする際も特にそんな記述は無かったような気がする。もうちょっとそこんところはっきりわかるように説明してくれてもいいんじゃないの?>Googleさん。

とにかく、Bloggerから普通にアップロードした画像がPicasaに載るんだったら、そのアドレスをimgタグのsrcにすれば、(サムネイル方式じゃなくて)直接記事中に画像を表示できるし、上記リンク先の通りにやれば透過PNGも問題なさそうだ。まあ、形式としてはどこぞのレンタルスペースを借りて、画像に(Bloggerから見て)外部リンクを張っているのと変わりないんだけれども、BloggerもPicasaもGoogle内のサービスということで完結している感じがするので若干気分がいい。

ということで、無事Picasaに透過PNGの画像をupしてBloggerで表示することができた。ちなみにGoogle BloggerブログHacks Tips Tweaksの著者はうまくいかなかったようだが、なぜか僕がやったときは、Picasaから透過PNGをアップロードしても勝手にJPGに変換されたりせず、特に問題なかった。ただし、ファイル名の後ろにさらに拡張子が追加されて~png.pngという風になっていた。このあたり、勝手にJPGになってしまうことと関係があるのかもしれない。

話の流れが一貫していなくて迷走気味だが、結論はBloggerでの画像の取り扱いはわかりにくい、ということである。

2009年8月9日追記
勢いで書いてしまって、結局何が言いたいのかはっきりしなくなっているので、Googleへの要望という形でまとめてみる。

  • Bloggerの標準機能で「サムネイル方式」でない単純なimgタグで画像を掲載することができるようにしてほしい。
  • Bloggerでアップロードした画像がPicasaに保存されることを明記すべきである。
  • 透過PNGや透過GIF画像を掲載する際は、そのサムネイル画像も透過するようにしてほしい。
  • ブログ内の画像を消すためには記事自体を消さなければならない、というどうしようもない仕様を何とかしてほしい。これはPicasa上で画像を削除すれば一応解決するわけだが…。
  • ついでにもう一つ。Bloggerの機能で画像を載せるとHTMLに画像とそのサムネイル画像のURLが挿入されるわけだが、もしその部分の記述を誤って消してしまうと、画像のURLがわからなくなる。もし画像がPicasaにアップロードされると知らなければ、画像が行方不明状態になってしまう。仕方ないので再度画像をアップロードすることになってしまいばかばかしい。ユーザーインターフェースの改善を望む。
2009-08-03

有機ビスマス触媒による水中でのMannich反応

Qiu, R.; Yin, S.; Zhang, X.; Xia, J.; Xu, X.; Luo, S. Chemm. Comm. 2009, 4759–4761.
Synthesis and structure of an air-stable cationic organobismuth complex and its use as a highly efficient catalyst for the direct diastereoselective Mannich reaction in water
DOI : 10.1039/b908234d

単離可能(空気中で2ヶ月間安定)な有機ビスマス錯体を合成し、水中での直接Mannich反応を行ったそうです。

ビスマス触媒ってあまり聞いたことないな、と思って紹介しました。調べてみたらBi(NO3)3やBi(OTf)3をLewis酸として使うのはあるみたいですが、有機ビスマスの例は少ないようです。

今回試した基質では、収率は90%以上、anti選択性も比較的高いようですが、基質一般性があるか、不斉反応にできるか、そして既存の反応に対するアドバンテージがあるかが気になるところです。

2009-07-28

チャージマン研!動画

激しく今更感があるが、みんな大好き、チャージマン研!動画の紹介。

まあ、チャー研の動画というよりも使われている「男女」という曲のMADと言った方がいいだろう。以下ニコニコ大百科より引用(何たる手抜き)。

男女とは、歌手「太郎」のデビューシングルである。。2006年12月13日、EMIミュージック・ジャパンより発売。

僕はこの歌手を知らないのでこれぐらいしか言うことがないのである。

歌はなかなかに斬新で(というよりこれは歌なのだろうか? まあ歌なんだろうなあ)、つい聴き直してしまった。歌詞の中に出てくる「先生」や「男子」、「女子」がいちいちチャー研の登場人物と合わさってて笑えてくる。
しかし、今見返してみるとジュラル星人があんまり出てきてない。うーん、やっぱり、ジュラル虐殺あってのチャー研だからなあ。

ついでなので、ニコニコ動画の好きなチャー研動画をいくつか。

超有名
CHARGE ZONE
曲と音声と画像の合わせ方、そして発想が秀逸すぎる。変な脳汁が出てくる。
研のパーフェクト虐殺教室
MAD素材の定番であるパーフェクトさんすう教室が、チャー研とコラボしないわけがない。1、2、⑨~。
研は大量のジュラル星人を虐殺していきました
そして、盗んでいきました。

その他好きな動画
【チャージマン研!】泉君に叱られるから【稲田姫様に叱られるから】
東方充電男ばかりな気がするのは、気のせいだろうか。
【チャージマン研!】キチのチャーケンスーパー虐殺デラックス
星のカービィスーパーデラックスの曲と。
【RPGツクール】チャージマン研!を作ってみた
これは、面白すぎる。このゲーム出たら絶対買う。いや、買わない。
チャージマン研を1ミリも知らない俺がアフレコしてみた
ばからしくて、笑える。
【MAD】星の子ジュラルん【紙芝居】
ただ一言。混ぜるな危険。

なお、現在本編は全て消されている。YouTubeにはある模様。

2009-07-25

NaHによる酸化反応に関して

今、くさいと評判らしい論文です。JACSのASAP.
Wang, X.; Zhang, B.; Wang, D. Z. J. Am. Chem. Soc. ASAP
Reductive and Transition-Metal-Free: Oxidation of Secondary Alcohols by Sodium Hydride
DOI : 10.1021/ja904224y

一見して不思議な反応です。アルコールにNaHを加える反応では、まずプロトン引き抜きを起こしてアニオンを発生させ、さらに試薬を加えて反応を起こすというのが一般的ですが、この反応では、なぜかその後何もせずにケトンへと酸化されています。この論文では他にもNaHを加えるだけで起こる酸化の例を多数報告しています。

詳細は論文をご覧いただきたいと思いますが、正直言ってにわかには信じがたい。僕はまだちゃんと論文を読んではいませんが、溶存酸素や試薬中の不純物で酸化されているのではないかな、と空想しています。

きっと誰かが追実験や反論を雑誌に投稿するでしょうし、詳細な考察は僕なんかより、例えば有機化学美術館・分館等のような高い見識をお持ちの方々がなさった方がよいと思いますので、あまり、ボロが出そうなコメントは差し控えます。
ちなみに、TotallySynthetic.comでは、追実験の報告と考察がされています。

ポシティブに言えば、真の酸化活性種の同定と、機構の解明が行われれば新反応の開発につながる可能性はあるかもしれません。

さて、どうなるのか。

2009-7-26追記
有機化学美術館・分館でも取り上げられました。また、chem-stationの化学者のつぶやきですでに詳しい紹介記事が書かれていました。

2009-07-23

ねぎ姉さん10^3

今日(じゃなくて昨日、7月22日)、ねぎ姉さん103の本が届きました。ゆうメールだったので若干紙がひん曲がってました。
ねぎ姉さんというのは元々はWeb漫画です。以下のサイトで連載されています。
ねぎ姉さん
形式としては4コマ漫画なんですが、漫然と読んでると意味がよくわかりません。といってちゃんと読んでもどうせ理解できないのですが。もう面白いとか面白くないとか、そういうのは超越している気がします。いわゆるシュールな漫画です。僕は、2、3年ぐらい前に何かのきっかけでその存在を知り、たまに覗いていました。
そのねぎ姉さんが連載1000話を達成しまして、記念に初回の話から全部載せて本を出すことになりました。それを知った瞬間、僕は発作的に購入を決断したのでした。今にして思うとなぜそんなに買う気になったのかよくわかりません。
書籍版は、作者のサインがついていたり、各話にコメント(しかしこのコメントを読んでもあまり読解の助けにはならないのであった)がついていたり、色々付録があるのでファンの方はぜひ買うとよいでしょう。ただし、今後購入する場合は値段が高くなるようです。詳しくは、出版元のWebページを参照。
ドグマ出版
2009-07-21

飲み会だった

今日は、ビールが2~3杯、焼酎がおそらく500mlぐらいで死にました。
焼酎500mlは嘘で、多分300mlぐらい。
2009-07-20

再開?

というわけで、実に2年以上も放置していたが、気まぐれで更新再開してみる。
明日を乗り切れば一つの節目。
そして宿題がよくわかりません。