とかく、官僚というと悪いイメージが付きまとう。
やれ、天下りだの、利権がどうの、縦割り行政だの、官僚体質がどうの、と。
それに関連して公務員一般についても民間に比べて給料が高いということでよく批判される。
確かに、官僚・公務員(と一言でくくってしまうのはあまりに乱暴だが)の中にはトンデモな輩もいるかもしれない。また、公務員の給料が一般に安定しているのも事実だろう。改善すべきことは色々あるに違いない。
しかし、どうも世間では感情的に官僚・公務員を罵倒するような声ばかりが耳につく。合理的な批判ならともかく、悪意、憎悪、やっかみ、そういったものしか感じられないようないわば悪口である。
ここで、考えてみる必要がある。今の日本を作ったのは誰だろう。戦後の復興を担い、経済成長を実現させたのは。そして、今の日本を(国家という立場から)動かしているのは誰だろう。その多くの部分は官僚・公務員によっている。
もちろん民間の大半が消滅すれば日本は立ち行かなくなるが、官僚・公務員がいなくなれば国の秩序・土台そのものがなくなってしまうのだ。日本という国が形をなさなくなるということだ。かように官僚・公務員の存在は大きい。
だからといって、官僚・公務員に付随する問題を全て黙認せよ、と言っているわけはない。しかし、彼らがいなければ日本は1日たりとも回らないというのに、無責任にも彼らに対して罵詈雑言の限りを尽くすという行為は許せない。僕は、建設的な批判ではなく好き勝手な誹謗中傷を行う人に対して、怒りを覚える。
僕自身、詳しいわけではないので、具体例もなく抽象的で(したがって感情的な)文章になってしまった。以下のWebページでは、国家公務員として働いていらっしゃる方が、その実態を語っておられる。単に読み物としても面白いし、もし変な偏見、誤解を持っている方が読めば、それも解けるだろう。